沼への道のり④~緊張の観劇と運命の出会い編
一月下旬のとある日曜、阪急梅田駅でドキドキしているふけんこう法師の姿が…
そうです、ついにやってきた記念すべき人生初宝塚の日です!!
前日家に泊めてくれた友人Kによる「こっちやで」「宝塚までは280円の切符を買うんやで」という全面アシストのもと、なんとかホームに到着。
阪急の駅は宝塚のポスターがいっぱい張ってあってそれだけで気分が盛り上がってくるというか、お膝元感に圧倒されますね~。
あっ!ポーの一族のポスターある!!これ!!これ今から観るの!!!
と、近くを歩いてる全然関係のないおじいちゃんを掴まえていきなり自慢したい気持ちをグッと抑え、到着した電車の「宝塚行き」の表示を見てもう胸がいっぱいに…早。
電車内ではポーのパンフレットを読んでいるマダムなんかもいらっしゃって、否が応でも高まる気持ち。
この時点でドキドキしすぎて阪急電車内でまじで吐くかと思いました。
「どうしよ…」「無理…」「死ぬかも…」しか電車内で話した記憶がない。
無事宝塚駅に到着し、ついに…!!と興奮と緊張がマックスになったところで、金髪ショートヘアですらっとした、あきらかに我々とは等身の違う、なにやらタカラジェンヌっぽい方(真偽不明)とすれ違って、も、もしかして…!?とドキドキ。
駅前にあるかの有名な銅像を目にして、こ、これが…!!とドキドキ。
花のみちに到着して、こ、ここが…!!とまたドキドキして、もう朝から気持ちがずっと忙しくて大変。お前が出演するんか?ってくらいずっと緊張してました。
そしてとうとう大劇場に到着。
ああ、ここまで長かった…(まだ何も始まっていない)
中はいろんなお店やレストランがあるんですね~!
人形焼きまで売っててビックリ、宝塚歌劇団、なんて手広い商売。
絢爛と輝くシャンデリアを見上げ、ふと向こうを見ると誰もいない真っ赤な絨毯の階段が扉の奥に…
11時からの公演真っ最中のはずだったので、あの向こうに花組の皆さまがいらっしゃるのね…!とジーンとしてしまった。
私たちは15時からの観劇だったんですが2時間前くらいに到着してたのでいろいろショップなど見て、とりあえずパンフレットを購入。中でランチも食べることに。
別に美味しくない お味はまぁ…とかいう意見もネットでたくさん見てたけど、初めてだから劇場内で食べてみたかったんですよねー。本当に緊張で吐きそうだったので胃への負担軽減を第一に考えて和食にしました。
食べた感想は、胃に優しかったです!!(察し)
食後はなんかミュージアム的なところにも行ってみて、めちゃくちゃ凝ってるキラキラの衣装やトップさんの羽根を間近で見たり。
しかしもう少しで開幕すると思うとそわそわしてしまい結構上の空でした。
そしてついに席へ…!!
二階の前から3列目の席だったんですが、舞台が思っていたよりも近くて驚き…!
え!?こんな近いの!?と思ってもう緊張がピークへ。
「吐いたらほんまごめん、その時は頼む」と友人に最期のお願いをしていざ開幕…
即死。
ありがとう、極上の美・・・
~ここから先は正常な思考力と語彙力が死亡した状態でお送り致します~
ほんっっっっっっっっっっっとうに凄かった…!!
想像をはるかに上回る、絶句する美しさと素晴らしさでした。
第一幕始まった直後からもうフィナーレかのような壮大な演出で一気に引き込まれ、そこから閉幕までずっと目が離せず一瞬で…
え、まじでトータル三時間あった?体感15分だったんだけど?状態。
生のオーケストラとコーラスが合わさった音の響きも凄くて震えました。
明日海りおさん演じるエドガーがね、本当に人間じゃなかった。
この世のものではない、ゾクッとするような妖しい美しさでした。
はぁ~~~~凄い…恍惚…
なんかさ…あれだよ、絶対竜王かなんかと契約してて、世界中の美しさの半分を明日海りおさんが握ってるよ、そうに違いない…じゃなきゃこんなのありえない…と確信しましたね。
気になるジェンヌさん暫定一位の柚香光さんことアランも第一幕から登場してエドガーとのダンスがあったですが、柚香光さんも輝くオーラが凄かった…。
舞台上に出てこられた瞬間すぐわかった、「あっ!!!柚香光さん!!??」って一気にそっちに目が行っちゃった。
というかそもそも「ウワ…じ、実在している…!!!」っていう点でまずメチャクチャ感動しましたからね。御御足が長くてかっこよかった…
しかしですね、舞台上の何もかもを凌駕する明日海りおさんのエドガーよ…
神々しいというか凄味がありすぎて、最初は肉眼で全体を観てたけどもう、引き込まれてひたすらオペラグラス(開演前に借りた)でお顔を追い続けてしまった…吸引力が半端ない、ずっとその美しいお顔と一挙一動を見ていたい…
そうとしか考えられなくさせる圧倒的なパワーがありました。
そして話は進んでホテルブラックプール、ここでわたくしふけんこう法師、運命の出会いを果たしてしまいました…。
バイク・ブラウンを演じていらっしゃった水美舞斗さんなんですけど…
開幕前にパンフレットのメガネを掛けたお写真を見て、ねぇこの人もかっこいい~とかヘラヘラ友人Kと話してたんですけど、実際に出てきてオペラでお顔を見た瞬間ね、
え!!!!!????
死ぬほどタイプ!!!!!!!!!!!
と脳天ブチ抜かれて開幕二度目の死を迎えました。
(水美さんを見た瞬間の脳内)
本当にビックリしたんですよ…
いや、水美舞斗さんは一番最初から登場してらっしゃったんですけど、衣装を替えてメガネを掛けたお姿がね、もうね、好みすぎて!!
普段血圧低すぎて医者に心配されるレベルなんですけどそれが一気に急上昇したのが自分で分かりましたね。脳内が大パニック。舞台の上で歩いて喋って笑ってる水美舞斗さんのバイク・ブラウンがあまりに格好良くて。衝撃&困惑。
私のファースト・タカラヅカにおける堂々のパニック大賞(?)ですよ!!!
え!!!!?????
好き!!!!!!
笑顔輝いてる・・・!!!!!
かっこいいいいいいいいい!!!!!!!
脳内でずっと絶叫。文字列だけでうるさいね…
声に出さないようにするの大変でした。
幕間は友人K共々、放心状態でしばし呆然 …しばらく立ち上がれなかった…。
「やばい」をいろんなバリエーションでうわごとのように繰り返すしか為す術なしでした。全部持って行かれた。
2幕最後のショーもね…言葉なんか見つかりませんよ…
もうとっくに言葉なんてものは霧散しております。
美しさのメーターがずっと振り切れまくってて頭がおかしくなりそうでした。
いや、なりそうっていうか実際頭おかしくなりました。
なんなのほんと…凄すぎるのにも限度ってもんがあるんじゃないの…!?
この格好良さどういうことなの…!?!?
どうなってんの…!?!?!?
と目の前の理不尽なまでの美の集大成に対してよく分からない怒りにも似た感情がなぜか段々湧いてくるレベル。
というか他の観客の皆さんはあんな凄いものを同じ空間の極至近距離で見せつけられて、なぜずっと黙っておとなしく観ていられるのか?本当に不思議。
皆さんよく絶叫しませんね?って真剣に思った。
最前列とかどうすんだよホント…歯食いしばって我慢してるのかな…歯全部折れるわ。
すでにかなり長くなったので細かい感想は別で書きますが、美しすぎて頭大混乱って私は人生で初めての体験でした。
そして、あまりにも圧倒的格好良さを2時間半にも渡って見せられ続けると、脳が痺れてオペラグラスを持つ手が震えるという気づきがありました。
これは普段の生活をしている中ではまず気付けないことなのでこの経験が出来ただけでも徳が上がったね!!
ふけんこう法師、また一つ本当の法師へ近づいてしまった…
極楽浄土を見学できるうえに徳まで上がる場所、それが宝塚!!!
細かい感想編に続く。